燦燦舎のブログ

燦燦舎(さんさんしゃ)は鹿児島のあたらしい出版社です。

燦燦舎、第三弾! 『39席の映画館』!!

みなさま、大変大変お久しぶりです。

何がお久しぶりか、そう、燦燦舎ようやくようやくの新刊ができました!!

『桜島! まるごと絵本』『ぐるっと一周! 鹿児島すごろく』ときて第三弾は、と言うと、、、、、なんと吃驚。映画の本!

『39席の映画館〜いつもみんなで映画をみて』です!!

 

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カバー近影。タイトルはさめしまことえによる手描き文字。撮影は燦燦舎のガーデンにて

 

みなさまは天文館のマルヤガーデンズ7階にたたずむ、鹿児島唯一のミニシアター「ガーデンズシネマ」をご存知でしょうか。デジタル映画供給システムDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)を導入している映画館では日本最小の39席。そんな映画館が、鹿児島にあるのです。

 

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 ガーデンズシネマ誕生秘話「そして映画館がうまれた」。筆者は支配人の黒岩美智子さん

 

かつて映画の街だった鹿児島一の繁華街・天文館

ですが2006年、シネコンの波に押され映画館がなくなってしまいます。

その状況を憂う鹿児島の映画好きが集まり、「鹿児島コミュニティシネマ」という団体を立ち上げ、自主上映会を繰り広げ、さらには自主制作の映画もつくり、念願のミニシアターまで立ち上げようとするのですが、、、

もちろんメンバーに映画館を運営した経験がある人はいません。お金もありません。

なんと、ミニシアターオープンのとき所持していた

運転資金、たったの10万円!!!

記念すべきオープン第一回目の上映は、

お客さんたったの一人!!!

うーむ。すごい。すごすぎる。しかしそれでももう6周年。

これは鹿児島という疲弊する田舎街で、映画への愛だけで映画館を立ち上げてしまった人たちのまごうことなき実話なのです。

 

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シネマスケッチより。インド映画の紹介は特別に筆が冴えてるにゃーこさん

 

さらに、ガーデンズシネマで上映される映画の宣伝用に描かれてきた、謎のイラストレータにゃーこさんによる「シネマスケッチ」も60篇収録。ガーデンズシネマ会報やwebサイトで人気を誇ってきたにゃーこさんのセンスあふれる作品を一挙に見ることができます。

それにしても、

 パリ20区、ぼくたちのクラス/灼熱の魂/世界の果ての通学路/マッキー/少女は自転車にのって……などなど、マニアックすぎるぞっ!!!

 もしかしたら観たくてもTSUTAYAでレンタルできない作品もあるかもしれません。

ですが、鹿児島の他の映画館では上映されないものもかける、良質な心に届くものもかける、ドキュメンタリーなどの収益性は低いが上映すべきものはかける、そんなガーデンズシネマの矜持を示すラインナップなのです。

本書を企画、編集したみなさんはガーデンズシネマをこよなく愛する「ガーデンズシネマ部」のみなさん。ただガーデンズシネマを盛り上げたい!という一心で本までつくってしまったそのエネルギーに感服です。

 文化というものは、篤志家が私財をつぎ込み支えるもの。そういう一面もあるでしょう。しかし、普通の市民が集まって、自分たちで支えるほうが、誰もが手に触れることができ、開かれたものになるのではないでしょうか。

その実例がガーデンズシネマです。

「 ガーデンズシネマ、知ってたけど行ったことがなかった。行ってみよう!」

「鹿児島でこんなにがんばってる人たちがいる。自分たちもやってみよう!」

そう思って下さったら幸いです。

 

この街で映画の灯をともし続ける。

それはたいしてもうかりもせず、非効率で馬鹿げたことかもしれません。ですが、地域で文化を根付かせ引き継ごうとするガーデンズシネマと、その周りで支えるみなさんに、わたしたち燦燦舎も多いに共感するのです。

しかも! 本書を購入いただいた読者の方だけに、ガーデンズシネマで使える特別割引券付き! 入場料500円引き!

有効期限なし! もうこうなったら、ガーデンズシネマで映画を観るしかない!!

 

 

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カバーの折り返し部分に、なんと500円割引券が! 太っ腹!

 

ご注文はこちら。日本全国送料無料でお送りします!

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もちろんガーデンズシネマでも発売中です!

『39席の映画館 いつもみんなで映画(ゆめ)をみて』

B6判、112ページ、オールカラー

定価:本体1,100円+税

編者:ガーデンズシネマ部

発行:燦燦舎

ブックデザイン:オーガニックデザイン

 

 映画人からのメッセージも収録しています!

 

今は鹿児島に三つもあるシネコンの事を誰も映画館とは呼ばないけど、ガーデンズシネマにはどこか昔のスローな映画館を想わせる装いがある。

伊地智啓(『あぶない刑事』『セーラー服と機関銃』など。映画プロデューサー)

 

 鹿児島にガーデンズシネマがある限り、私の映画は映画館で上映されると信じています。

大森一樹(『ゴジラvsキングギドラ』など。映画監督)

 

いつまでもお客さまの夢を乗せて走り続けてくださいませ。

応援してます!

塚本晋也(『鉄男』『野火』など。映画監督)