祝刊行!!! 『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』って、どんなすごろくなんだ!!??
先日の「想定外のビームスとのコラボレイション」記事! みなさんたくさんのシェア、そしてご注文ほんとにありがとうございます。まだ中身もお知らせできてないのに、やっぱりビームスってすごいんだな、と実感です。
ですが、いくらいいお話をいただいてつくったとしても、内容が伴わなければただの絵と活字が載った大きな紙。果たして新・すごろくは冷酷な市場に微笑まれるものなのか? ビームスからのオファーに応え、燦燦舎がつくったすごろくがこれです!!
九州は、すべてがパワースポット!
『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』!!!
めでたいパッケージ!! 千歳飴デザインです!
九州の玄関口! 壇ノ浦の合戦や巌流島の決闘を見つめてきた関門海峡を臨む、門司港から、宗像大社、博多山笠。玄界灘沿いをぐるりとクルーズ!
国境の島対馬をまわり、長崎島原佐賀を巡って学問の神様・菅原道真公(天満大自在天神!)祀る太宰府天満宮にお参りだ〜!!
熊本は全員止まれです!!!
あの地震を忘れない。今回のすごろくのテーマは「開運」そして「復興」。このすごろくの売上の一部は熊本をはじめ九州各地の復興支援活動に寄付していきます。
福岡〜佐賀〜長崎〜熊本から3号線で鹿児島、なぜか日置から口永良部・屋久島へワーップ!!して薩摩・桜島・大隅、日南から東回り九州道沿いに大分、ふたたび熊本へと回ります。ゴールは、開いてみてのお楽しみ!にしときましょう!!
と、コツコツと原稿を書いているとき、、、、
ドア「ガチャ!!」
息子(5歳)「父ちゃん〜すごろくやるが〜!!」
父(わたし・39歳)「、、、、、、(俺いまブログ書いてんだけど)、、、、、ちっくしょう仕事が進まねえよ! だけど仕方ねえ! やるしかねえ!(お前らネタにしてやるからなー!してやるからなー!!)」
と、21時の九州開運すごろく大会@燦燦舎が開催されたのです。
曜(5歳・カッパ)、乃絵(5歳・ツル)、亮二(39歳・サル)でスタート!!
「いでよ! ドラゴン!!」
対馬の龍良山原始林で乃絵(5歳・ツル)が叫ぶ!
「お餅を4個食べた〜〜い!」(なんで4個?)
釜蓋神社では曜(5歳・カッパ)がサイコロを頭に載せて10歩歩く!
見事ミッションクリアー! 開運のお札を一枚ゲット!
左が乃絵(5歳・ツル)、右は曜(5歳・カッパ)です。
青島神社では亮二(39歳・サル)がおしり文字でハートを書く! 写真は自主規制!
ここのマスでは幼児はほんとにケツを出すことがあります。ご注意ください!
途中で紗恵(1歳)が豊後水道からゴジラのように現れてすべてを蹂躙します。よくあるよくあるー。
終盤は「開運のお札」の応酬に!
(※一発逆転を可能にする10枚のカードです! あの名作鉄道ゲーム桃◯をご想像ください。パクリではなく、オマージュです)
出た〜!!!! 大分のとんち者「吉四六さんカード」(鼻毛がポイント)!!
全員乃絵のマスに集まる〜!
曜が出した! 「台風カード」で全員5マス戻る〜!! 恐ろしいやつじゃ!
この写真はよくわからんけど、みんな楽しそうの図です。
結局わたしは、5歳児ふたりにあえなく敗れ去りました。
だけどいいんです。
「田の神さあ」のマス「誰かに感謝の気持ちを伝えよう」で、ふたりの5歳児に「すごろくつくってくれてありがとう!」って言ってもらえたから。(うーん、書いてて泣きそうになってきた)
さあさあ夜も更けてきた。これでおーしまい!! っておい! これですごろくは終わりじゃない!!!!
開け! 「開運すごろくの手帖」!!
説明しよう。開運すごろくの手帖とは、すごろくを爆発的に楽しむためのおまけ本だ。例えば長崎県の「ヘトマト」! 8ページを開こう。ヘトマトとは五島列島に伝わる祭りで、羽根つきや綱引きや玉を奪い合う「玉蹴り」が行われたあと、巨大なわらじに若い女性をのせてなぜか胴上げする! というとんでもない祭りである、ということが詳細かつ簡潔に書かれているのだ。難しそう? ふりがながめっちゃふってるから大丈夫!
おまけといいつつ思わずオールカラーにしてしまったので思わぬお得感を感じること必至。
まずは大人が読んで子どもに自慢するべし!!
いやはや、ここまで書いてしまっていいのかというほど解説してしまいました。
福岡・宮地嶽神社、佐賀・祐徳稲荷神社、長崎・長崎くんち、熊本・押戸石、大分・ケベス祭り、宮崎・高千穂夜神楽、鹿児島・桜島!!!
九州の神社、お祭り、巨石にパワースポット、郷土玩具をてんこ盛り!
家庭円満! 商売繁盛! 子孫繁栄!
七難即滅七福即生!
ライティングは代表・鮫島亮二。絵はさめしまことえ。ブログ出演は愛する子どもたち三人!(全員社員!) 鹿児島の出版社・燦燦舎のいまの全身全霊を込めました!!!
爆笑とアクションで心もからだもご家庭もぽかぽか温まる九州開運すごろくです!(※兄弟喧嘩が勃発する場合もありますが、当社では責任負いかねます)
燦燦舎が、あのBEAMSとまさかのコラボレイション!!
『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』刊行します!!!
『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』
監修・開運神社ナビゲーター西邑清志
作・燦燦舎
絵・さめしまことえ
セット内容:すごろく本体(A1、オールカラー)、コマ・サイコロつき、開運のお札10枚つき、おまけ冊子「開運すごろくの手帖」(32ページ、オールカラー)、箱入り
定価は税込1,728円
ですが、直接ご注文くださったありがたい方だけに、webでは到底書けないような大特典付きです!
ご注文は
TEL 099-248-7496
FAX 099-248-7596
もしくはこちらの注文フォームからお願いいたします。
※初めてのイベント販売は、明日12月17日天文館アーケードでの「キッズマーケット」です! どうぞおいでください!
※発送は12月19日以降になります。
※先行特典は12月28日ご注文受付までです。お早めにどうぞ!
※お支払いは郵便振替を同封します。到着日の指定はできません!
※鹿児島の書店さんには随時並んでいきます。九州各地の主要書店にも置いていだきますので、続報お待ちください!
もちろん、こちら
すごろくで、九州旅する、福来たる!!
たくさんのご注文、お待ちしております!!
燦燦舎が、あのBEAMSとなぜか?まさかの?コラボレイション!! 『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』間もなく刊行!!
事件です。
みなさんは、BEAMSって知ってますか?
そう、日本のおしゃれ総本山のBEAMSです。
流行や洗練とは対極にある燦燦舎。まさかこんなにしゃれおつなところと縁があるなんて、人生で一度も考えたこともなかったのです。
きっかけは夏にかかってきた一本の電話でした。
ビ「ビームスですが、九州の開運すごろくつくれませんか?」
燦「、、、えっっと、、、ビームスってあのビームスさんですか?(鹿児島弁)」
ビ「はい。あのビームスです」
燦「、、、えっっと、、、、、、技術的にはつくれますが、いまの段階ではなんともかんともムニャムニャ◯◯□△・・・・(鹿児島弁)」
というやり取りがあった、1週間ほどあとでしょうか。
東京から、ビームス創造研究所・所長の南馬越一義さんがクーラーもない暑い燦燦舎に来られました。九州のすごろくを売りたい!ということを熱く語ってくださいました。「開運」についてのアドバイザーもつけてくださるということです。
制作期間の短さや、「九州」という小社にとって販売経路や制作のための知識においても未開拓のフィールド。はたして売れるのか? いいものがつくれるか? 逡巡を繰り返し、ひとり脳内編集会議と社内(家族)会議を繰り返し、取り組むと決心したのは夏の終わり。
決断の理由はたくさんありますが、一番の理由はこのすごろくがBEAMS JAPANと三越伊勢丹の共同企画「大縁起物市」で販売されて、売上が九州・東北の復興に役立てられるからです。
BEAMS JAPANとは、ビームスが「誇れる惚れる日本」を発信するをテーマに新宿で展開しているお店。Wabサイトやロゴなど、ほんとにかっこいい。日本のかっこいいはこれじゃねえか、と思わせてくれます!
大縁起物市は「伊勢丹新宿店」「三越日本橋本店」「三越銀座店」「ビームス ジャパン」の4店舗で12月26日から1月10日まで開催!
こちらweb記事です。
4月に起きた熊本・大分の地震、その後も鹿児島で起きた水害や昨年の口永良部島の全島避難、九州は災害の島と言っても過言ではありません。それぞれの震災に対して「自分は社会人として、大人として、何もしていない」という気持ちが心の隅っこにずっとありました。 自分が育った九州という島に、仕事で幾ばくかでも返すことができるかもしれない。今回取り組むことを決めた最大の理由はそこです。
それから急ピッチで取材、執筆、イラスト描き、編集作業を進めました。誰かに頼む時間も予算ももちろんない! 本書の執筆はすべて燦燦舎編集部(つまりわたし)。絵はさめしまことえ(妻)。デザインと印刷以外はすべて自社、というか家庭内でやりました。
初めて知る九州の広さ。
天草、国東半島、別府、小倉、博多、唐津からなぜか福津に戻り佐賀、鹿島から佐世保、長崎、島原、太宰府、筑後、熊本、高千穂、阿蘇、などなど、などなど、などなど。
国東半島の深淵。ケベス祭り!
南小国町の押戸石の丘で石を押すの図。微動だにしない。(当たり前)
太宰府天満宮。参拝客の多さに驚愕でした。
高千穂峡の柱状節理に感動して青春の握りこぶしのわたし。日本人に見えないのは気のせいか。
雲仙岳。山と山の間に小さな木が生えているところは土石流の跡。
9月に車検が来て買い替えた車(例によってスズキの軽バン)は既に5000キロ走りました。毎日ホテルに泊まると無限に金がかかるので、半分くらいは車中泊。無茶苦茶なスケジュールでよく事故らなかったと思うんですが、きっと神社で拝みまくってたからだと思います。さめしまことえも短期間でイラストを100点以上描きました。ついでに引っ越しまで敢行。
代表と副代表、夫と妻、お互い命を削りながら、ようやく出来上がります。
子どもたちとテストを繰り返していますが、面白いです。燦燦舎のいまできる渾身を注ぎ込んだ一冊、自信作です!
神社や祭り、パワースポットや郷土玩具をこの一枚にてんこ盛り!
遊べば開運間違いなし!
燦燦舎、まさかまさかのビームスとのコラボレイション!!
『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』まもなく販売開始です!!
パッケージは千歳飴をイメージ。プレゼントにもイイネ!!
『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』
監修・開運神社ナビゲーター西邑清志
作・燦燦舎
絵・さめしまことえ
セット内容:すごろく本体(A1、オールカラー)、コマ・サイコロつき、開運のお札10枚つき、おまけ冊子「開運すごろくの手帖」(32ページ、オールカラー)、箱入り
※鹿児島すごろくと同じセットと考えてOKです! 今回なぜかおまけ本がカラーに!
めでたい!!
定価は税込1,728円
ですが、予約くださったありがたい方だけに、webでは到底書けないような大特典付きです!
詳しいすごろくの内容は、また改めてブログにアップいたします!
もちろん、このすごろくの売上の一部は熊本をはじめ九州各地の復興支援活動に寄付していきます。これからずっと、末永く。
ご注文は以下の注文フォームから!
または以下までどうぞ!
info@san-san-sha.com
TEL 099-248-7496
FAX 099-248-7596
メール、電話、FAXにて、
下記をご記入のうえ燦燦舎までお申込みください!
送料無料で日本全土にお送りします!
『ぐるっと一周! 九州開運すごろく』 ( )冊注文
お名前(フリガナ)
ご住所 〒
お電話番号
※12月18日追記 こちらがすごろく詳細です!! どうぞご覧ください!
※特典付きは12月28日のご注文受付までです! お早めに!
※発送は19日以降になります。
※お支払いは郵便振替を同封します。到着日の指定はできません!
※注文フォームは近日中に作ります!
「ぐるっと一周!鹿児島すごろく原画展 其の二」
去年、鹿児島の老舗デパート「山形屋」の「ななテラスギャラリー」で一大旋風を巻き起こした、「ぐるっと一周!鹿児島すごろく原画展」。
今年は、海と桜島の見える「ドルフィンポート」一階の薩摩工芸館ギャラリーで開催です!!
早速テレビで紹介されました!
会場いっぱいに広がる、すごろくの原画たち。
遊び心あふれる作品に、見ている人の心も体もあったまる、「ぐるっと一周!鹿児島すごろく」の世界です。
そしてそして!全国の「ぐるっと一周!鹿児島すごろく」ファン待望!!
原画展開催中の会場で、すごろく大会を開催します。
イラストを描いた原田美夏さん、文章を書いた植村紀子さんも来店されますよ~。
優勝者には豪華賞品あり!
ご参加お待ちしております!!
★☆
原田美夏「ぐるっと一周!鹿児島すごろく原画展 其の二」
2016年11月30日(水)~12月6日(火)
会場:ドルフィンポート1階 薩摩工芸館
時間:午前10時~午後7時(最終日は午後4時まで)
★すごろく大会
12月3日(土)
午後1時~/午後3時~
(各回約60分、各回12名)参加無料
お問い合わせ
TEL. 099-248-7496
info@san-san-sha.com (燦燦舎 さんさんしゃ)
田の神さあに あいがとさあ
みなさんおやっとさあです。
燦燦舎を1年間見守ってくださった、木彫りの田の神さあ(タノカンサア)が次のお宅にお引っ越しでした。なんと、わたくしの元職場、鹿児島の出版界を20年牽引し続ける、南方新社さんに受け渡しです。うれしいですね。
たわしでゴシゴシこすり、きれいにしてお返しします
うちにやって来て、玄関の田の神さあを見てぎょっとする人も時々いました。
あるいはびびりながら気づかないふりをするとか。
「あそこは何か謎の宗教でも入ってるのか?」と思ったのかも。
田の神さあとは、鹿児島と宮崎の一部に見られる石の神様。田んぼの畦や土手に立っています。豊作、五穀豊穣を祈るありがたい存在です。我が川上町の田の神さあは1741年に造られたもの。川上の田と小学生を見守ります。
こちらは川上町の田の神さあ。2013年撮影。子どももまだ幼いですね
地力の乏しいシラス台地に覆われ、毎年のように台風が襲来する鹿児島。加えて薩摩藩の年貢の収奪は「八公二民」といわれるほど厳しく、人びとは厳しい暮らしを強いられていました。
そんななかでも田の神さあがユーモラスな表情をしているのは、南国ゆえのおおらかさからくるのでしょうか。頭には甑という土器の底に敷く「シキ」をかぶり、手にはメシゲ(しゃもじ)とすりこぎを持つのが一般的な田の神。その姿は多種多様です。
後ろから見るとなんと!男性器の形。子孫繁栄の象徴でもあります。ありがたや。
普段はお米だけ供えてましたが、お別れメニューはお米、塩、野菜と芋の豪華版!
燦燦舎に鎮座してました田の神さあは、画家・黒田清輝のご子孫が彫ったというもの。何かを語りかけてきそうな表情です。毎年11月に鹿児島の有機農家さんたちが集まって開催される元祖オーガニックの祭典「生命の祭り」の実行委員会の間を順繰り順繰り巡ります。30年以上続いているのはすごい! しかもここ5年は連続で雨! これもまたすごい!
田の神さあお渡しの儀。左はわたし、右のオレンジカッパは南方新社代表取締役の向原祥隆さんです! 会場のライオンズ公園は田んぼのようになっちまった! 写真は友人いのりえさんより提供です
この田の神さあが来たら福が来るといういわれがあり、燦燦舎がこの一年経営できているのもそのおかげかと思っています。ぼくは鹿児島人にしては珍しく、あまり信心深いほうではないんですが、田の神さあには毎日お米を供え、朝はお祈りしておりました。遠出するときには旅の安全を祈り、本売りに行くときは繁盛を祈りました。「祈る」とか「拝む」行為は、常に他者を意識させてくれるというか、見守ってもらっているという気持ちにさせてくれます。どうにもやさぐれてしまいそうな日々を律してくれるといいますか。いまつくっている新刊も「祈り」という行為と無関係ではなく、もしかしたら田の神さあのおかげかもしれません。
やるだけやったら、後は拝むしかねえ!とも思います。
子どもたちもさみしそうでしたが、こんな古くからの民間信仰が身近にあったことはきっと彼らにとってもよきものとなったでしょう。ぼくはこれでも鹿児島市の騎射場っちゅう街の子だったんで、田の神さあとか大人になるまで知らんかったよ。よかなあ、うちの子たちは。田の神さあが燦燦舎にやって来たはじめの頃、供えていた米が夕方になくなってて、子どもたちが「田の神さあが食べたねえ」と言ってたのが思い出されます。きっと鳥が食べたんやろけど。
この一年、本当にあいがとさあでした。
来年はさらに飛躍を!
その前に新刊だっ! 年越しだっ!!
テ、テ、テ、テレビがやって来た!
地デジ化により14型のテレビデオが突如沈黙してから6年。
燦燦舎にテレビがやってきた。驚くほど薄い。
(地デジ化でなんかいいことあったんだろうか)
まるで街頭テレビで力道山の空手チョップを見るかのごとくドラえもんに目を輝かせる子どもたち。ピコピコハンマーが最近のお気に入りのようだ。
(ちなみにわたしは77年生まれなので、力道山をリアルタイムでは見ていない。アントニオ猪木は見てた)
引っ越しをして薪風呂が灯油ボイラーに変わり、三種の神器と謳われたカラーテレビも導入された我が燦燦舎。文明開化しすぎである。ひとまずこれくらいでええやろ、と思う。
家電については、これ以上のテクノロジーの発展は必要を感じない。
テレビも、冷蔵庫も洗濯機も、道具として必要な最低限な機能っちゅうもんは、もう充分に達成されている。テレビは映ればいいし、冷蔵庫は冷えればいいし、洗濯機は回ればいい。ついでに車は走って曲がって止まればいい。日々たゆまぬ奮闘をしているメーカーの方がたには大変申し訳ないが、売らんがならんために無理矢理機能を増やしているように思えるのだ。
進化してるようで機能が落ちているものもあった。風呂はスイッチをぴこんと押せばお湯が出るようになったが、薪風呂の温かさにはかなわない。これは情緒的なことを言ってるんじゃなくて、物理的にそうだ。薪風呂は薪という熱源がある限り風呂釜が温まり続けるが、お湯がジャーっと出てくる式の風呂は、お湯を足し続けないと温度は下がる一方だ。そこに湯よりも温度の低い36度前後の我々が入るわけだから、さらに湯は冷める。
※この辺うろ覚えの理科の知識なので、何かあったら「こっそり」教えてください。
文字通り湯水のように湯を使うシャワーは、いくばくかの罪悪感があり使っていない。
(シャワーって、快楽のためにあるじゃないかと思っている。嗜好品的な。だから温泉に行ったらわーい!って使う)
残り少ない化石燃料ではなく、廃材として捨てられる運命にあったその辺の木切れが熱に変わり、我々の身体も清潔になる薪風呂はいま人類に最も必要なものではないかとも思えてきた。既に薪風呂が恋しい俺。
極めて幸運なことに、新燦燦舎の風呂はスイッチぴこんも薪も使えるハイ・ブリッド型。プリウスもびっくりだ。
しかし、現在仕事がたまらん状況。こんなこと書いてる場合でもないのは重々承知している。かつ風呂の煙突が破損している。
いつか時間が見つかったら修復し、半ボイラー半薪風呂暮らしくらいにもっていきたい。
とまあ何だか偉そうなことをつらつらと書いているが、テレビやクーラーに囲まれて育った世代。ドリフ、加トちゃんケンちゃん、元気が出るテレビ、たけし城で大きくなったようなもんだ。ファミコンもめっちゃしてた。ついでに言うとPCエンジンもしてた。
テクノロジーを否定もせず、過度に依存せず、しかし資源は有限なのを理解し、少しずつ落としていくのがええんちゃうかと思っている。
特にオチはないし、文体も人称も途中で変わったりするが、時々こんな雑感も綴りたい、と前も書いた。
まずは、「逃げるは恥だが役に立つ」を見てみたい。
燦燦舎のお引っ越し
突然ですが燦燦舎、このたび引っ越しました。
と言っても同じ鹿児島市川上町内。築百数十年の古民家から築約40年の普通のおうちです。約80年から100年くらい進化した計算です。
が、トイレは水洗から懐かしの汲み取り式に逆回転。
一歩前進、二歩後退か?? ま、人生そんなもんですね。
外観はこう。うむ。普通です。
こどもたちも大きくなってきて手狭になってきた旧燦燦舎オフィス(兼住居)でしたが、今回町内会の方のつてでシン・サンサンシャ! 借りることができました。ありがたや。
やっぱり田の神さあがお出迎えです。
新オフィス、広いです!
これからは机が謎の書類やら本の山にならんよう気をつけよう。
旧オフィスではわたくし社長にも関わらず、家の一番北のむちゃくちゃ寒い冬場の勤労意欲が極めて低下する部屋で仕事をしておりました。
しかし今回は日当たり最高潮。マルタ島のごとくまぶしい。行ったことはもちろんありません。写真はインターネットを開通させたさめしまことえさん(妻)です。
旧燦燦舎は薪で風呂を焚いてましたが、新オフィスはなんとスイッチを押せばお湯が出ます。先ほど妻とびびってしまいました。
しかも妻は狼狽し過ぎたのか風呂の栓を締め忘れて、しばらく湯を垂れ流しておりました。にゃんと〜〜!
3年間、夕方になるとぱたぱたと薪を燃やし風呂を沸かしていた日々。スイッチひとつの便利さにいくばくかの罪悪感を覚えるわたくしです。貴重な化石燃料を一生でどれだけ使うのだろうか。
幸い、新オフィスの風呂は薪で焚くこともできるのです(ハイブリッド!)。時間に余裕があるときは火をくべようと思います。
庭も広いし、そのうちカマドでもつくって煮炊きも火でできるようにしたいものです。すべての文明を否定することはしないけれど、これからは少しずつ落としていく暮らしをしていきたいです。
ついでに言えば家賃は33,000円。街中にオフィスを借りて仕事をするよりはるかに安いです。しかもめちゃくちゃ秘境というわけではありません。鹿児島の大都会・天文館までも車で23分。ドローンで行けば8分。
人口が減っていく社会です。空き家もどんどん出てくる。街に近い田舎でコストを抑えた仕事のあり方を模索していきたいです。と、先日鹿児島大学に呼ばれて講義をしまして、こんなことを話してきました。
さてさて、新オフィスの目玉はこのガレージ!
荷物が多すぎてガレージがないと多数の家具が野ざらしになるとこでした。危ねえ危ねえ。
ガレージ玄関にあるのは解体中の幼稚園からもらった遊具です。もらいもんばっかり。
このガレージにせっせせっせと荷物を運んでいるとき、わたしは考えました。
「子どももどんどん大きくなる(増えるのはいまんとこ避けたい)。新刊もどんどん出る(出てほしい)。いつかはこのオフィスも飽和状態になる、、、、!!! ガレージを仕事場にするしかねえ!!!」
ガレージ出版社、パンクで最高じゃないすか。
いつかここに床を張って、いかした出版社にしよう、と夢を見ながら仕事に励みます。
あ。住所忘れてた。
〒892-0875
鹿児島市川上町904
電話、FAX、メールは変わりません!!
いままではなかなかわかりづらい場所でしたが、今回はもっとわかりづらいです。来られる際はどうぞご一報ください。
今回のお引っ越し、新刊制作でひぃひぃ言っているところでしたが、たくさんの熱き友人のおかげでなんとか終えることができました。わたしたちだけでは絶対に不可能でした。ほんとうにありがとうございました。 と声を大にして言いたいです。
環境一新しましたシン・サンサンシャオフィスにて、ひとまずは新刊に集中です。12月に刊行! 詳細もそろそろ発表できるかと思います。乞うご期待!
そしてわたしは田の神さあの後頭部を眺めながら仕事に励むことにします。
『田の神さあと西郷さん』! 鹿女短の学生さんたちと紙芝居づくり!
暑かった夏も終わり。
ようやく涼しくなってきました。燦燦舎でも昨晩は息子(5歳)の強烈な要望によりすすきや梨を飾りつけ、お団子をつくってお月見でした。
さてさて、収穫のシーズンを前に、こちらも無事にできました。
鹿児島女子短期大学で栄養学を学ぶ学生さんたちといっしょに、大型紙芝居をつくりました!!
その名も!
『田の神さあと西郷さん』!!!
タイムリーですね。
今年の春から制作を開始したこの紙芝居。
「お米」「田の神さあ」「鹿児島の農業」「シラス台地」「鹿児島の偉人」などをキーワードに燦燦舎でプロットをつくり、それをもとに学生さん一人ひとりに物語を書いてもらいました。
物語の骨格は決まっているけれども、誰を主人公にするか? 一人称にするか三人称にするか?などは学生さんの自由。
シラス台地が語り手になる物語!や、プロットを独自に変更した物語、忘れられない登場人物が出てくる物語、伏線がラストで見事に回収される物語、などなど、13人の学生みんなが期待以上の物語を書いてくれました。
次に燦燦舎でベースになる一話を選定し、それぞれの物語から光るフレーズを抜き出し、編集します。
物語ができたら、絵の制作!
絵が得意な人だけでつくるのではない。大人数で作業できて、品質も保持できるやり方ってなんだろう? と考え、ちぎり絵にすることにしました。下絵はさめしまことえです。
ちぎっては貼り、ちぎっては貼り。みんな真剣! だけど楽しそう。
素敵な原画ができました〜!!
さてさて、物語を書いて、絵ができて終わりではありません。
授業はまだ続きます。次は発表の指導です。
ここからはぼくらもテラインコグニタ、未知の領域へ突入!
我々、演技とかしたことないんです。正直、ここがいちばん難しかった。
ですが、夏の出版フェアの朗読イベントをした経験がちょっとは生きたかもしれません。初めは下を向いて小さな声で読んでいた学生さんたちも、最後には前を向き、表情豊かに読んでくれました。
かっこいい!
紙芝居なのに、なぜか歌あり、踊りあり!
我々のたどたどしい指導にも関わらず、みんなの吸収力に感動です。
開花した女優魂。若いってすごいぜ!!
と、いうことで完成〜!
さてさて、そんじゃどんなお話しなのか????はまだ秘密!
今回紙芝居の制作をお声掛けくださった鹿女短の千葉しのぶ先生、本当にありがとうございました。さあさあ、あとは発表を残すのみですね。
うら若き鹿女短の乙女たちつくった!
『田の神さあと西郷さん』!!
気になるお披露目は、
10月30日(日)鹿女短で開催される
「かごしま食育フェスタ2016」にて!!
http://www.city.kagoshima.lg.jp/kenkofukushi/chouju/kenkosoumu/syokuikufesuta.html
みんな来てね〜〜〜!!!!!