燦燦舎のお引っ越し
突然ですが燦燦舎、このたび引っ越しました。
と言っても同じ鹿児島市川上町内。築百数十年の古民家から築約40年の普通のおうちです。約80年から100年くらい進化した計算です。
が、トイレは水洗から懐かしの汲み取り式に逆回転。
一歩前進、二歩後退か?? ま、人生そんなもんですね。
外観はこう。うむ。普通です。
こどもたちも大きくなってきて手狭になってきた旧燦燦舎オフィス(兼住居)でしたが、今回町内会の方のつてでシン・サンサンシャ! 借りることができました。ありがたや。
やっぱり田の神さあがお出迎えです。
新オフィス、広いです!
これからは机が謎の書類やら本の山にならんよう気をつけよう。
旧オフィスではわたくし社長にも関わらず、家の一番北のむちゃくちゃ寒い冬場の勤労意欲が極めて低下する部屋で仕事をしておりました。
しかし今回は日当たり最高潮。マルタ島のごとくまぶしい。行ったことはもちろんありません。写真はインターネットを開通させたさめしまことえさん(妻)です。
旧燦燦舎は薪で風呂を焚いてましたが、新オフィスはなんとスイッチを押せばお湯が出ます。先ほど妻とびびってしまいました。
しかも妻は狼狽し過ぎたのか風呂の栓を締め忘れて、しばらく湯を垂れ流しておりました。にゃんと〜〜!
3年間、夕方になるとぱたぱたと薪を燃やし風呂を沸かしていた日々。スイッチひとつの便利さにいくばくかの罪悪感を覚えるわたくしです。貴重な化石燃料を一生でどれだけ使うのだろうか。
幸い、新オフィスの風呂は薪で焚くこともできるのです(ハイブリッド!)。時間に余裕があるときは火をくべようと思います。
庭も広いし、そのうちカマドでもつくって煮炊きも火でできるようにしたいものです。すべての文明を否定することはしないけれど、これからは少しずつ落としていく暮らしをしていきたいです。
ついでに言えば家賃は33,000円。街中にオフィスを借りて仕事をするよりはるかに安いです。しかもめちゃくちゃ秘境というわけではありません。鹿児島の大都会・天文館までも車で23分。ドローンで行けば8分。
人口が減っていく社会です。空き家もどんどん出てくる。街に近い田舎でコストを抑えた仕事のあり方を模索していきたいです。と、先日鹿児島大学に呼ばれて講義をしまして、こんなことを話してきました。
さてさて、新オフィスの目玉はこのガレージ!
荷物が多すぎてガレージがないと多数の家具が野ざらしになるとこでした。危ねえ危ねえ。
ガレージ玄関にあるのは解体中の幼稚園からもらった遊具です。もらいもんばっかり。
このガレージにせっせせっせと荷物を運んでいるとき、わたしは考えました。
「子どももどんどん大きくなる(増えるのはいまんとこ避けたい)。新刊もどんどん出る(出てほしい)。いつかはこのオフィスも飽和状態になる、、、、!!! ガレージを仕事場にするしかねえ!!!」
ガレージ出版社、パンクで最高じゃないすか。
いつかここに床を張って、いかした出版社にしよう、と夢を見ながら仕事に励みます。
あ。住所忘れてた。
〒892-0875
鹿児島市川上町904
電話、FAX、メールは変わりません!!
いままではなかなかわかりづらい場所でしたが、今回はもっとわかりづらいです。来られる際はどうぞご一報ください。
今回のお引っ越し、新刊制作でひぃひぃ言っているところでしたが、たくさんの熱き友人のおかげでなんとか終えることができました。わたしたちだけでは絶対に不可能でした。ほんとうにありがとうございました。 と声を大にして言いたいです。
環境一新しましたシン・サンサンシャオフィスにて、ひとまずは新刊に集中です。12月に刊行! 詳細もそろそろ発表できるかと思います。乞うご期待!
そしてわたしは田の神さあの後頭部を眺めながら仕事に励むことにします。