天文館アーケードのキッズマーケットに出店しました。
6月11日(土)に天文館のアーケードで開催された「キッズマーケット」に出店しました。今回は、本の販売と一緒に工作コーナーも設けました。
紙で作った立体に色塗りをしてもらいます。一日のうちに何度も色を変える桜島。何色に塗っても桜島になるのが良いところです。なかなか立派な作品が完成しました。噴煙は昭和火口から。反対側には埋没鳥居も。
できた!
できたよ〜!
かんせ〜!
天文館に一日いると、色んなことが起きます。リラックマともりあげタイガーが「ぐるっと一周!鹿児島すごろく」で遊んでいたり、ほとんど裸のお兄さんが歩いていたり。彼は「九州プロレス」の桜島なおきさんでした。絵本と一緒にぱちり。
鹿児島一の繁華街と言われている「天文館」ですが、近年は郊外の大型ショッピングモールや新しい駅ビルに押され気味。
でも、天文館を愛する人たちが知恵を絞ってがんばっているのです。
この「キッズマーケット」も、そんな思いをもった実行委員の方々が、絵本の読み聞かせからはじめた手づくりのイベント。
天文館のど真中で、絵本の読み聞かせと、子どもも楽しめるワークショップや物販など。
https://www.facebook.com/tenmonkankidsmarket/
毎月開催とのことなので、また参加させていただきたいな〜と思っています!(さめしまことえ)
せっぺとべ
5日の日曜日、日置市日吉町に伝わる伝統行事「せっぺとべ」をひとりで見に行きました(息子を誘ったが断られた)。
せっぺとべはいわゆるお田植え祭り。豊作を祈り若者が田んぼで泥だらけになって跳ね回る姿が有名です。400年以上前から伝わっています。
鹿児島市から車を走らせ伊集院へ、伊集院から日吉へ。会場の八幡神社近くになると「せっぺとべイベント会場」なる看板を発見しました。会場ステージでは、なぜか演歌歌手が歌って出店などが出てる。
ここではさすがに跳ね回らんやろな、としばし会場をうろうろして神社へ辿り着くと、何やら男どもの声が。
おお。早くも跳ね回ってる! 焼酎くさい!
これがせっぺとべなのか? と思っていたらまたまた何やら太鼓の音が、ドン、ドン、と聞こえてくる。はて? と音のする方向へ行くと……
さ、3メートル級の巨人?
いや、デ、デ、、大王殿だーーーっっ!!!
(デオドンと読みます)
デオドンに会えるなんて思ってもなくて、テンションあがるわたくし。
地元の子どもたちが引っぱるデオドンに導かれるように跡をついていきますと、水の張った田んぼが現れます。これがご神田。
デオドンがご神田に佇む姿に和やかな気持ちになっておりますと、神社の方から若者たちが8メートルはあるんじゃないかという竹竿を持ってきて、田んぼを渡ります。
そりゃ倒れるやろ、という長さ
足元が悪いうえに長い竹は風であおられる。よんごひんごになりながら向こう側まで渡ります。もちろん竹を倒す若者もいますが(そりゃそうだ)、竹のてっぺんにつけられている地区の旗や「しべ」と呼ばれる飾りを田んぼにつけるのは御法度なので、まわりの若者が必死に竹をキャッチします。先輩風の兄ちゃんにトラメガで「しっかい運ばんか!」とどやされる若者もあり。
だんだんと竹竿の数が増えてくると、いつしか若者たちは肩を組んで、泥だらけになって跳ね回り、歌い始めました。焼酎もしこたま飲んでるので、転倒者続出。これぞ泥酔か。
誰かがワンフレーズ歌うとまた誰かが歌う。
あじさいがきれいでした
歌の最後は必ず「オイヤマカチャンゲ、チョシ、チョシ、チョシ、チョシ」をみんなで合唱する。みんなどろどろですが、いい顔をしておりました。俺たちは地元の伝統を引き継いでいる、これからもここを守るのだ、と言っているような。
後で参加してた方に聞いたら歌詞は50番くらいあって、みんなそれぞれ十八番があり、誰かが歌ったら阿吽の呼吸で次の誰かが歌うんだそうです。歌詞を文字にあらわしたものはない、とのことでした。口承とは。尊敬します。
踊りは土をこね、田んぼの害虫を踏む動きをあらわしているそうです。
400年以上引き継がれてきたせっぺとべ。
せっぺとべとは、「精いっぱい飛べ!」の鹿児島弁。
いい祭りでした。
市来の七夕踊り、悪石島のボゼ、岩川の弥五郎どん、甑島のトシドン……。
今年は鹿児島全土の祭りをこの目で見にいきたいです。
せっぺとべのあとは、偶然会った友だちと伊集院のカレー屋「LAMA」へ。うまいカレーにドリンク、サラダもついてスープ、ご飯、ナンがおかわり自由。日置市民、幸せすぎだ。ちなみにおかわりする前に腹いっぱいになりました。おそるべし。
今度の土曜日は天文館で「キッズマーケット」
今度の土曜日、燦燦舎は天文館「キッズマーケット」に出店です。
燦燦舎は絵本やすごろくの販売の他に、工作ワークショップも開催します。
工作講座やワークショップはこれまで何度もやらせてもらっていますが、一体自分に何を伝えられるんだろうと毎回本当に悩みます。
今回は張り子の素材に色塗りをして立体さくらじま作り。
画像はただいま準備中の図。
天文館なのでかわいいのを作りたいと思いますが、昭和火口や大正溶岩などジオものを取り入れると、楽しくなりそうですね〜。
燦燦舎の他には、キッズネイル体験、癒しのハンドマッサージ、タロット占い、アクセサリーやバッグなどのハンドメイド雑貨の販売など。女子度高いですね↑
☆
6/11(土)アーケード内だから雨が降っても楽しめる。天文館キッズマーケット
https://nicottie.jp/articles/4UPgb31N
燦燦舎、第三弾! 『39席の映画館』!!
みなさま、大変大変お久しぶりです。
何がお久しぶりか、そう、燦燦舎ようやくようやくの新刊ができました!!
『桜島! まるごと絵本』『ぐるっと一周! 鹿児島すごろく』ときて第三弾は、と言うと、、、、、なんと吃驚。映画の本!
『39席の映画館〜いつもみんなで映画をみて』です!!
カバー近影。タイトルはさめしまことえによる手描き文字。撮影は燦燦舎のガーデンにて
みなさまは天文館のマルヤガーデンズ7階にたたずむ、鹿児島唯一のミニシアター「ガーデンズシネマ」をご存知でしょうか。デジタル映画供給システムDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)を導入している映画館では日本最小の39席。そんな映画館が、鹿児島にあるのです。
ガーデンズシネマ誕生秘話「そして映画館がうまれた」。筆者は支配人の黒岩美智子さん
かつて映画の街だった鹿児島一の繁華街・天文館。
ですが2006年、シネコンの波に押され映画館がなくなってしまいます。
その状況を憂う鹿児島の映画好きが集まり、「鹿児島コミュニティシネマ」という団体を立ち上げ、自主上映会を繰り広げ、さらには自主制作の映画もつくり、念願のミニシアターまで立ち上げようとするのですが、、、
もちろんメンバーに映画館を運営した経験がある人はいません。お金もありません。
なんと、ミニシアターオープンのとき所持していた
運転資金、たったの10万円!!!
記念すべきオープン第一回目の上映は、
お客さんたったの一人!!!
うーむ。すごい。すごすぎる。しかしそれでももう6周年。
これは鹿児島という疲弊する田舎街で、映画への愛だけで映画館を立ち上げてしまった人たちのまごうことなき実話なのです。
シネマスケッチより。インド映画の紹介は特別に筆が冴えてるにゃーこさん
さらに、ガーデンズシネマで上映される映画の宣伝用に描かれてきた、謎のイラストレーターにゃーこさんによる「シネマスケッチ」も60篇収録。ガーデンズシネマ会報やwebサイトで人気を誇ってきたにゃーこさんのセンスあふれる作品を一挙に見ることができます。
それにしても、
パリ20区、ぼくたちのクラス/灼熱の魂/世界の果ての通学路/マッキー/少女は自転車にのって……などなど、マニアックすぎるぞっ!!!
もしかしたら観たくてもTSUTAYAでレンタルできない作品もあるかもしれません。
ですが、鹿児島の他の映画館では上映されないものもかける、良質な心に届くものもかける、ドキュメンタリーなどの収益性は低いが上映すべきものはかける、そんなガーデンズシネマの矜持を示すラインナップなのです。
本書を企画、編集したみなさんはガーデンズシネマをこよなく愛する「ガーデンズシネマ部」のみなさん。ただガーデンズシネマを盛り上げたい!という一心で本までつくってしまったそのエネルギーに感服です。
文化というものは、篤志家が私財をつぎ込み支えるもの。そういう一面もあるでしょう。しかし、普通の市民が集まって、自分たちで支えるほうが、誰もが手に触れることができ、開かれたものになるのではないでしょうか。
その実例がガーデンズシネマです。
「 ガーデンズシネマ、知ってたけど行ったことがなかった。行ってみよう!」
「鹿児島でこんなにがんばってる人たちがいる。自分たちもやってみよう!」
そう思って下さったら幸いです。
この街で映画の灯をともし続ける。
それはたいしてもうかりもせず、非効率で馬鹿げたことかもしれません。ですが、地域で文化を根付かせ引き継ごうとするガーデンズシネマと、その周りで支えるみなさんに、わたしたち燦燦舎も多いに共感するのです。
しかも! 本書を購入いただいた読者の方だけに、ガーデンズシネマで使える特別割引券付き! 入場料500円引き!
有効期限なし! もうこうなったら、ガーデンズシネマで映画を観るしかない!!
カバーの折り返し部分に、なんと500円割引券が! 太っ腹!
ご注文はこちら。日本全国送料無料でお送りします!
もちろんガーデンズシネマでも発売中です!
『39席の映画館 いつもみんなで映画(ゆめ)をみて』
B6判、112ページ、オールカラー
定価:本体1,100円+税
編者:ガーデンズシネマ部
発行:燦燦舎
ブックデザイン:オーガニックデザイン
映画人からのメッセージも収録しています!
今は鹿児島に三つもあるシネコンの事を誰も映画館とは呼ばないけど、ガーデンズシネマにはどこか昔のスローな映画館を想わせる装いがある。
伊地智啓(『あぶない刑事』『セーラー服と機関銃』など。映画プロデューサー)
鹿児島にガーデンズシネマがある限り、私の映画は映画館で上映されると信じています。
大森一樹(『ゴジラvsキングギドラ』など。映画監督)
いつまでもお客さまの夢を乗せて走り続けてくださいませ。
応援してます!
塚本晋也(『鉄男』『野火』など。映画監督)
燦燦舎で味噌づくりとバーベキュー
燦燦舎は、築百数十年の古民家を、自宅兼社屋としています。
お風呂は薪風呂。そのせいか、「燦燦舎へいってみたい」と言われることが時々あります。
古民家暮らしは過酷なことも多いけど、そう言われるとちょっと嬉しい。
先日、ママ友集まってのバーベキューが平日のまっ昼間に行われました。
今回は5・6才が多かったので、バーベキューと味噌づくりを行いました。
庭で火が使えるって良いですね。
味噌づくりは、私も子どもも初めてでしたが、楽しかった!!
みそって「みんなの手で混ぜたほうが、菌がついて美味しくなる」とのこと。さらに、「新しいお家より、古いお家のほうが菌がいっぱいいて、おいしくなる」んだって。
菌に自信あり!
ちびっ子諸君が混ぜくってくれたので、きっと美味しいのができるでしょう。
(さめしまことえ)
明日わたしは本屋です
珍しく先週大東京に行ってきたときのレポートも書き出さぬまま、明日も本売り。
珍しく本の準備がこの時間に終わった!のでブログでも書こうと思いたった。
明日3月19日(土)、卸本町はオロシティーで開かれるフォーシーズンズマーケットなるものに出店します。
https://www.facebook.com/FSMinOroshi/?fref=photo
とっても洒落たバナー。うちが出ていいのか!?
当ブログでも時々書いている通り、燦燦舎は出版業を本業としつつ、時々本屋さんになる。
いくつかの素敵な出版社さんから直接本を仕入れているのだが、一日のイベントで在庫をすべて並べることはほとんどない。イベントのタイトルや場所や主催者や方向性から予想して、来るお客さんはどげんな人やろかい? 若い子が来るのか、子連れが多いのか、子連れでもばあちゃんもいっしょに来るのか、いかめしいおっさんが多いのか、自営の人が多いのか、主婦が大挙として来るのか、あれやこれやと想像しながら本を選び、箱に詰める。だいたいこの時間は大変楽しい作業である。
ほんでもって本の入ったダンボールと机やらイスやら棚やテントを車にうんとこしょと積み込み、会場に運ぶ。これは重いし、たいてい孤独な作業でなかなかしんどい。だいたい現場によって使えるスペースが違うので、店のレイアウトはその場で考えながら本を並べることが多い。どの本をどこに置くか。平積み(文字通り何冊か積み上げる)にするか、面陳(文字通り本を立てて表紙を見せる)にするか、棚ざし(文字通り棚にざすっとさす)にするか、これもかなり楽しい作業だ。
先日は売りてえな、と積んでた内田樹さんの『街場の戦争論』が2日で4冊売れた。こういうときはとってもうれしい。
燦燦舎の看板娘は保育園のため不在です。かわりにわたし(おじさん)とわたしの友だち(おじさん)のダブルおじさんで販売です
そしていざ! 販売。であるが、まあ客層がジャストミートするときもあれば、哀れすべてのお客がわたしの前を水族館のマグロのようにびゅんびゅんぐるぐるとスルーするときもある。そんな時は世界中から見放された気持ちになる。
ついでに、客層にヒット!といってもまあそんなに本っちゅうのは売れない。これまでいろんなイベントに出ていったが、出店における最強ランク・横綱はたこ焼き、串焼き、ソーセージなどのジャンク系食い物だろう。自分の店以外がこれ系だけだと完全に駆逐されるのが必至。ペンペン草も生えない。
大関はオーガニックなカレーやら野菜、パンなどだろうか。だいたい食い物に本は敵うことはない。
それから雑貨やら古本やらワークショップが続き、単価の高い新刊本を売ってる我々はかなり下位に近い。
しばらく前までは、ひたすらお客さんに声をかけ続け売り続け、イベントが終わると灰のようになっていた(まあ売らないと生活できないですから)。じゃっどん最近少しは肩の力が抜けてきたような気もする。
明日はどげんな人が来るのか、どげな店が出るのか。灰になるか世界の中心で孤独を叫ぶかまったくわからないが、楽しみだ。直接お客さんに手渡しで売る。これ商売の原点。道険しだが精進したい。
ということで、明日おすすめする本(燦燦舎の本以外)を3冊紹介!
『わたしのじてんしゃ』(ますだみり・ひらさわいっぺい)ミシマ社
本日入荷。ぴかぴかの絵本! これまで『はやくはやくいわないで』『ネコリンピック』など、「置いてるだけで売れる」すごい絵本をつくってきた、ますだみり・ひらさわいっぺいコンビの最新作にして最高傑作なのではないかと思います。うちの5歳の双子もページを開くたびに「わぁ」「わぁ」とうなっていました。
大人だったら、自分も小さいときこんなこと考えてたって思うはず。子どもだったら、ぼくならどんな自転車をつくるだろう?って考えるはず。
表紙のマットの質感や帯のカットがかわいらしくて、なぜかおまけにシールまでついててうれしいです。鹿児島に書店さん数あれど、最速(たぶん)で燦燦舎が販売します!
『へろへろ』(鹿子裕文)ナナロク社
福岡で宅老所「よりあい」を営む人々を描く本書。よりあいを運営する人たちは必死に金を集めて特別養護老人ホームをつくるのですが、この本の魅力は施設が拡大発展していく成功の物語では決してないのです。
著者はもともとよりあいの雑誌『ヨレヨレ』をつくっていました。ヨレヨレの表紙に並ぶ見出しは「うんこの水平線」「ぐるぐるチンチン」「表紙をめくると火柱が見える!」などなど、同業者としては悔しいくらい、その勢いはほとばしりまくってます。著者の勢いに負けず登場人物がむやみやたらに力強くって、おかしくって、感情がぐいぐいと揺さぶられて、読み終わったらなぜか心があたたかくなってます。こんなに「つかむ」力が強い本はなかなかお目にかかれません。
介護をめぐる問題は無限にありますが、その課題を直接取り上げた本を読むより、本書のように力強い筆圧で書かれた実話を読む方が、よりわたしたちは「自分ごと」と捉えられるのではないでしょうか。
文章の持つ力を信じられる一冊です。
燦燦舎代表・鮫島が以前勤めておりました南方新社の社長!向原祥隆さんが書いた本です。海辺で穫って食える海藻や貝、エビカニ136種を紹介。海辺の本なのになぜかウナギやモクズガニ(鹿児島では山太郎ガニ)など川の生き物も載って、さらにお得!
季節はそう、長い冬も終わり春がやってきます。海藻シーズンです。去年はこの本を持ってアオサやらワカメをとったなあ。自分でとるワカメはめちゃくちゃうまい。最強です。アオサは洗うのがちょっとめんどいけど、これまたうまい。向原さんいわく「海藻の皇太子」。さらに
鹿児島県民にとって最大の娯楽「マテガイ取り」まで紹介。ああ、出水に行きてえなあ。
春は貝に海藻。自分の食い物を自分で取る幸せ。この一冊で死ぬまで楽しめます。
ちゅうことで明日は鹿児島市卸本町6-12オロシティーでお待ちしています!
こら燦燦舎、人の本ばっかり宣伝しやがって、てめえの本はどうしたんだ?というあなた!
燦燦舎の本も、ようやく来月出ます!
詳細はお待ちくださいっっっっっっっっっっ!!!!!!
さ、さ、さ、桜島が!!!
本日大ニュースになっております桜島を、もっとよく知りたい!というみなさま、
桜島のことが世界一わかりやすい本!
として評判名高い『桜島! まるごと絵本』
ですが、、、、、、明日6日と明後日7日は、
燦燦舎社員全員、家族の結婚式のため大阪に行かないといけません。
こんなときに申し訳ございません!!
発送は週明けからになりますので何卒ご了承ください。
ご注文はこちらへどうぞ!
http://san-san-sha.com/?page_id=12
日本全国送料無料で送ります!!
ちなみに鹿児島、桜島は、無事です!!!
どうぞ安心して遊びにおいでください〜〜。