九産大美術館「美の鼓動・クリエイターアーカイブ展」クロージングパーティーで「先生」と呼ばれてきました
いやー、人生初でした。
先日から本ブログでお知らせしています「美の鼓動・クリエイターアーカイブ展」のクロージング パーティーに出席して、鮫島先生と呼ばれてきました。
「先生」と呼んでくる学芸員の方は明らかに笑いをこらえてましたが。
3月末の設営から約ひと月半の展示期間でした。「自分の展示とか見るひといるのかな?」と不安でしたが、ありがたいことにいろいろと感想をいただきました。なんと「以前からブログを読んでいて、注目していました」とおっしゃってくださる方もいまして。鹿児島の小さな出版社ですから、まさかそげなことがあるとは思ってもおらず。励みになりました。
やってみて、「展示」は自分の本分・本業では決してない。本をつくって、本を売ることにますます力を入れよう。と改めて思えました。別に展示とかは適当にすればええわ、というわけじゃないですよ。
出版社として力を入れるべきところに力を入れていたら、今回のような仕事もいただけるわけです。そのへんを勘違いしたらあかんな、ちゅうことです。本をつくる、本を売ること。それがわたしのいちばんの仕事です。
あとは展示のためにまとまった原稿を書いたことで、「書く」ことに取り組みたくなりました。まだまだ書けるようになるためにもっと読んで、もっと動きたいです。
妻のさめしまことえが芸術家にもかかわらず、実はこれまであまりアートに触れていなかったわたし。理解できないもの、言語化できないものを避けていたんでしょう。ですが、今回他の作家さんの生の作品に囲まれることで「わけわからないもの、得体のしれないもの、理解を超えるもの」に出会ってこそ湧いてくるものが、生きていくなかで必要なのではないか、と思えました。
もうわたしも41歳でして、「ようやくそう思えるんかい!」と自分にあきれますが、だいたいが成長が人一倍遅いんで仕方ないとあきらめます。
世の中にはもっと美しいもの、謎なもの、変なもん、おかしなもん、が蔓延伝染したほうがいいですね。美術館とかを飛び出して、もっと街で出会えたらいい。
そんなふうに世界をきっとよくするであろう作家さんたちが集った稀な一日の様子を、以下にさっくりとご紹介します。
レインボー岡山さん 作品も本人もかっこいいです。アーティストだなあ、と。着用しているレインボースーツは現在世の中に5着あるらしいです。7着目が作られたときには神龍が現れます。
ちらしです
尾形満歳さん 3人になっていました。これでマラソンを走るというとんでもない方です。
鹿児島では知らない者がいない「薩摩剣士隼人」の外山雄大監督と巨大着ぐるみサツマジン。監督は鹿児島が誇る宴会大魔王でもあります。
こちらも鹿児島。画家の木浦奈津子さん。鹿児島が誇る才能だと思いました。
冨永ボンドさん。独自の技法であるボンドアートは商標登録をとっているそうです。
藤瀬大喜さん 造形作家ですが、未来の相撲を描く小説『建御雷神』を執筆。思わず買いました。
こちらは今回の展覧会の功労者、九州産業大学美術館学芸員の三戸さん。連日深夜までの作業、本当におつかれさまでした!
テレビ西日本「美の鼓動・九州」ディレクターの深川さん。今回の作家さんは全員この番組に出演しています。これまで200回以上九州のクリエイターを紹介している番組。動画を見ると実に様々な作り手が出ています。それを毎週編集して放送している、貴重な記録です。実はこの方がいちばんすごいんじゃないかと思ってしまう仕事ぶりです。本になったらいいですね!
わたくし燦燦舎代表の鮫島亮二と、福岡の反原発友人(なんだそれ!)のおふたり。わざわざ来てくれてうれしかったです。右のいのうえしんぢさんはイラストレーター・デザイナー・活動家と様々な才能の持ち主。俺より作家らしく見える!!!
開運すごろく部屋で大学生も遊んでくれたみたいです。めでてえめでてえ。
今回の作品「田舎で出版社、はじめました!」は上記のwebで全文公開してます。
「虹の上を散歩する。」
すてきな空間でした。レインボーさんが走ると頭の風車も回転します。
これにて九州産業大学の展示も無事に終了。たった1泊しか福岡にいなかったのに、帰ったらアミュの地下で吹上庵のそばを食って、家で鶏刺しを食って焼酎を飲んだら心底ほっとした自分が若干哀しいです。どれだけ鹿児島県民なんだ、と。
九州産業大学美術館でもけっこう売れた『ぐるっと一周!九州開運すごろく』『西郷どん!まるごと絵本』『桜島!まるごと絵本』など、燦燦舎の本のご注文はこちらのwebから。日本全国送料無料で送ります!