燦燦舎のブログ

燦燦舎(さんさんしゃ)は鹿児島のあたらしい出版社です。 HP→ san-san-sha.com

鹿児島のおもしろおじさんたちと新島に行った

f:id:san-san-sha:20180419211840j:plain

 (写真:川崎恭資さん)

 

セイシェル諸島に行ってきました。


嘘です。


鹿児島のおもしろおじさんたちと秘密の探検隊を結成。
錦江湾に浮かぶ無人「新島」に行ってきました。

 

 

f:id:san-san-sha:20180419212842j:plain

こちら、鹿児島を代表するおもしろおじさんたち。右からイラストレーター・大寺聡さん、レトロフトチトセオーナー・永井明弘さん、鹿児島市議会議員・のぐち英一郎さん、船長さんにしてドローンニスト(他にも肩書き多数!)・川崎恭資さん。そして写真には映ってないのが筆者、燦燦舎代表・鮫島亮二

 

うーむ、濃いメンバーですね。

 

新島とは、安永8(1779年)の桜島の噴火でできた、生まれて240年くらいの新しい島。西郷隆盛たちが日本を駆け抜けていた時代からだいたい100年前ですね。
安永の噴火では海底噴火も起きて、桜島の高免沖に9つの島が現れ、それが合体や水没を経て、いまの新島が残っています。
多いときでは200人もの人が住んでいて、数年前までは住民がいました。

 

そして、いまは無人島です。

(参考文献『みんなの桜島南方新社

 
昨日までなかった島が突如できたときの人々の驚きは? できたばかりの島に住む人はどんな思いで渡ったんだろうか? 新天地を求めて? はたまたなんだか住みづらいことが起きて? 想像は尽きません。

 

f:id:san-san-sha:20180419214750p:plain

新島はココ! 右上の赤いとこです。(Google mapより転載)

 

川崎さんの出してくださった船におじさんたちが乗り込み、錦江湾を疾走!!! 1時間も経たずに到着です。

 

 

f:id:san-san-sha:20180419212003j:plain

見えたぜ新島。ひょうたん島っぽい??

 

f:id:san-san-sha:20180419212028j:plain

噴火による隆起を感じさせる断崖。北側から攻めるのは断念せざるおえない

 

f:id:san-san-sha:20180419212052j:plain

f:id:san-san-sha:20180419212110j:plain

到着すると早速小魚の大群衆が! ヒジキもわさわさ。謎の発光体を持つクラゲも現れた! 

 

無人島という響きから、ヤブをかきわけて進むのか?とビビっていた我々。一応カマ持参で行ったんですが、意外なほど普通の道がありました。行政による管理がされているのでしょうか。軟弱な我々にはありがたい話。

 

f:id:san-san-sha:20180419215113j:plain

f:id:san-san-sha:20180419212203j:plain

島のメインストリートを歩くと、小学校の跡地が。こんな小さな学校があって、子どもたちがいたんだ、と思うと少し切ない

f:id:san-san-sha:20180419212349j:plain

トンネルみたいな階段を降りたら………

 

f:id:san-san-sha:20180419212430j:plain

海でした。テトラポットがないほうがいいな

 

f:id:san-san-sha:20180419212455j:plain

f:id:san-san-sha:20180419212531j:plain

島の東側の道を南下。きれいな地層。貝の化石が見れる露頭もあり。海底が火山活動で隆起してできた島だということがわかります。地質学に詳しい人と来たい!

 

と、こんな感じでわいわいと拍子抜けするくらいスムーズに歩いていって、(いったい我々はどんな脅威を想像してたんでしょうか。お前ら川口浩探検隊か、と)

 

新島の、ここがまさにハイライト!!
美しい砂浜! 
 

f:id:san-san-sha:20180419212604j:plain

 

f:id:san-san-sha:20180419212642j:plain

内湾である錦江湾とは思えない透明度

 

f:id:san-san-sha:20180419221541j:plain

細かい軽石質の砂浜。歩きやすいし、ゴツゴツしてないから子ども連れにもいいですね。背中は大寺さん

 

f:id:san-san-sha:20180419212743j:plain

逆さ富士ならぬ、逆さ桜島??

 

最高だぜ新島ーーーっ!!

と、日頃の憂さを浄化しまくりの我々でしたが、なんでおもしろおじさんたちで新島に行ったかというと、

今後鹿児島市が行政として島の活用方法を検討していくそうです。ちなみに調査で税金が500万円使われるということ。

www.nishinippon.co.jp


だったら我々、別に市から予算もらってるわけでもなんでもないけど、いっちょよかふうに使えないもんかと、いっぺん自分の眼で見て、歩いてみよかい、と。そんな熱き気持ちで行きました。

端から見ると、ただの中年遠足にしか見えなかったでしょうが。

 

島を歩いてみて、

小学生の学習遠足にとか、

映画の撮影にとか、

パーティーピープルを呼ぶとか、

現代アートの展示とか、

ドローン競技会会場にするとか、

海に入りながらヒジキを食える設備は作れないかとか、

ヌーディストビーチにとか、

もはやいい島過ぎるからみんなには黙っておこうとか、

独身男女10人ずつを放置して婚活・少子化対策(こちら鮫島案。俺も参加したい)

などなどすばらしく、かつ無責任なアイデアが飛び交いました。さすが、おもしろおじさん! 

ですが、大切なのは「過剰な整備・開発をしない。景観を生かす。いまある姿をありのままに残す」ことだと思いました。

新島、行くことさえできてしまえば、無人島だからこその解き放たれた感覚、自然の造形の妙と美を得られます。それが人口60万人の鹿児島市からほど近い場所にあるのは、ちょっとした奇跡です。

道を鋪装で固めすぎない。ベンチをつくるのはいいが寝そべれないように謎の手すりを真ん中につけない。物産館もいらん。ノボリを立てない。ゆるキャラ(しんじマンとか!?)もいらないだろう。水と親しめなくなるから、やたらと柵をつけない。

 「こうやってこうやって遊ぶんだよ。快適だし、安全だし、なんでもあるよ(お金を出せば)」。手取り足取り至れり尽くせりのリゾートは既に数多にあります。そういうのつくるの、金もすんごいかかるじゃないですか。そんなものをわざわざ新しくつくる時代でないのでは、と思うのです。

  

現在交通のアクセスは行政連絡船が週3日運行。

そのアクセスさえ改善されたら、

「鹿児島からいちばん近い無人島」として、
自ら楽しみを生み出す余白のある遊び場、生きる力を身につけることができる学び場として活用できる。

どうでしょう。

f:id:san-san-sha:20180419225236j:plain

 

f:id:san-san-sha:20180419212804j:plain

また行くよ!

 

 

 

半日を無人島に費やして、都市に復帰したら仕事仕事だちくしょう!
おもしろおじさん東川隆太郎さんと、『西郷どん! まるごと絵本』のトークイベントやりもす!!!! 

 

新島に行って心洗われた燦燦舎のひとがつくっている本はこちらから!!!

 

san-san-sha.com

 

f:id:san-san-sha:20180419230945j:plain

 

西郷どん!まるごと絵本 出版記念スペシャルトークshow
□□□□□□□□□□□□□□□□□□
西郷どん!まるごと絵本」出版記念スペシャトークSHOW
  ~絵本で楽しむ西郷どん!~」
日時:2018年5月3日(祝)14時開場 / 14時30分開始
場所:レトロフトmuseo
鹿児島市名山町2-1レトロフト千歳ビル2階) 
料金:1000円 定員30名(要予約)
発売からわずか一カ月で2刷り!!
去年の年末に発売され、県内書店や有名デパート、お土産屋さんで、またたく間に大人気となった、ご当地絵本『西郷どん!まるごと絵本』。ブラタモリにも登場したまち歩きの達人、東川隆太郎。作家のさめしまことえ、燦燦舎の編集者、鮫島亮二。制作陣によるはじめてのトークSHOWやりもす!!
内容:
☆東川隆太郎さんトーク「絵本で楽しむ西郷どん!」
☆大型紙芝居の上演
☆『西郷どん!まるごと絵本』はこうしてできた!
  絵本制作の裏話クロストーク 東川隆太郎、さめしまことえ、鮫島亮二
☆絵本原画の展示 グッズ販売 サイン会ありもす
■■■お問い合わせ・予約■■■
FBのイベントページ参加ボタンか、主催者に直接メッセージ。
もしくは、燦燦舎へメール、電話、FAXにて受付
info@san-san-sha.com
TEL. 099-248-7496 FAX. 099-248-7596
info@san-san-sha.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■