すごい本、販売します。『図説17都県放射能測定マップ+読み解き集』!!!
2018年の11月にふつうの人びとが集まって自費出版して、早くも1万数千部売れて、そのスジの方々には大変な話題という本があります。
『図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集』
わたくしもそのスジの人間ですので、これは鹿児島でも絶対に売らなあかん、と「みんなのデータサイト」編集部に電話をかけて注文しました(なんと、この本を出版するために出版社をつくっちゃった!とのこと)。福島からのダンボールを開けて、ページを開いたのですが、ものすごい本が出来てしまった、というのが率直な感想です。
本書はそもそも、2011年の福島第一原発の事故後、目に見えない放射能汚染を可視化して記録する、という取り組みから始まりました。
原発事故で放射能が拡散されたことは確かです。国が責任を持ってどれだけ汚染が広がったのかを調べるのが当たり前なのです。しかし、国主導の大規模な調査は行われませんでした。「子どもが安心して遊べる地域はどこか」「どこの地域なら農作物をつくれるのか」。そんな不安や疑問を解消するには、市民が独自に土壌調査するしかなかったのです。(大変おかしな話なんですが)
多くの人が同一条件で土壌を採取できるようマニュアルをつくり、各地で採取説明会を100回以上開いたそうです
17都県、3400の地点を4000人で測定したマップがこの本なのです。
簡単に言ってしもうたけど、ふつうできません。
こんなこと、みんな給料をもらってやるわけじゃない。仕事を持ち、家庭を持ち、子どもを学校や保育園に行かせて、介護をしながら。なんと言えばいいのか、言葉がうまく出てきません。
これが福島の測定マップです。事故当時の気象データ、土質の傾向、強制移住地域や移住義務が生じる地域の分布もわかります。
他に静岡、神奈川、東京から青森まで東日本の17都県のマップが掲載されます。
テキスト、イラスト、図表かなりぎっしりのつくりです。
初めて原発問題に触れるかたは、少しびびるかもしれません。ですが、ここまでまとまった資料は他にないでしょう。専門用語の解説もたくさん掲載されています。なんとかわかってほしい! そんな編集部の方の気持ちが本をつかむ手から伝わってくるんですね。 手元に置いて、気になったことがあれば開き、調べたいことがあったらめくる。これは紙に印刷されて綴じられた「本」というフォーマットだからこそなしえる活用法です。是非じっくり付き合ってください。
以下、測定マップ以外の項目を抜粋します。
2500円、高い!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、これはものすごく安いです。このボリュームで、この内容で、充実度で2500円です。はっきり言って商業出版でやってるぼくらには不可能です。とんでもないことです。きっと編集部のみなさんは、原価や部数、採算を考えて、悩みに悩んで「この値段ならなんとか手に取ってくれるだろう」そんな思いで定価を設定されたと思います。他にも、さまざまなページから、言葉の選び方から「悩み」が伝わってきます。考えて、話し合って、おそらくぶつかり合うこともありながらこの本を出版してくださったと思います。
世間では「みんな」でやることを目的とするあまり、当たり障りのない薄ぼんやりした出版物が増えています。しかしこの『図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集』は、「みんな」でしか作り得ない本、その希有な例です。
わたしは2008年からこの鹿児島の地で、川内原発に反対しています。川内原発は震災後日本で初めて再稼働して、いまも動いています。このマップを鹿児島にあてはめたら、果たしてどんなわたしたちのふるさとが見えてくるでしょうか。
すごい本です。燦燦舎でも、全力でこの本をひろげていきます。
まずはこちらのイベントで販売します!
明日! 4月21日のアースデイかごしま(@テンパーク)
https://www.facebook.com/events/794530774215982/
4月28日「なるとの温泉FES! 2019」
https://www.facebook.com/events/2059695540995936/
@ くしき野白浜温泉
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『図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集』(税込定価2,500円)
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