燦燦舎のブログ

燦燦舎(さんさんしゃ)は鹿児島のあたらしい出版社です。 HP→ san-san-sha.com

宮崎に出版社ができたっ! 第一弾はなんと、、、宮崎すごろく!!!!!

先日はお世話になっていた明屋書店隼人店さんが閉店。また他にも本屋さん閉店のニュースも入ってきまして、ほんとに厳しい、厳しい地方出版業界ですが、、、、今日はとってもうれしいお知らせです!

鹿児島とともに日本の辺境の双璧をなす宮崎県に、出版社が誕生いたしましたーーーーーーっ!!!!! その名もヒムカ出版!!! 

そしてその第一弾はなんと、

『やっちょっど! 宮崎すごろく』でごわす!!!(タイトルが最高やっど! やっちょっど!!!)

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右・ヒムカ出版代表の渡邊晃さん、左は燦燦舎代表の鮫島です。おっさん二人で掲げる『やっちょっど!宮崎すごろく』!!!

 

思い出せば、『西郷どん!まるごと絵本』販促真っただ中、もんのすごい忙しい時期に、ヒムカ出版代表の渡邊晃さんが鹿児島市川上町の燦燦舎までやって来ました。

渡邊さんは以前は宮崎の老舗出版社に勤めていらっしゃって、わたしは昔勤めていました南方新社にいたときに初めて会いました。数少ない同業者で同年代。抱える悩みも出版にかける思いも近くて、宮崎にも共にがんばる仲間がいるんだ、と勇気が出たもんです。宮崎に営業に行ったときにはいっしょに飲みに行き、痛飲の末わたしは途中で前後不覚酩酊状態に陥り、宮崎の街をゾンビのように右往左往したこともあったなあ……。そんな渡邊さん。いったいどげんしたのかな〜、と迎えたところ、、、、

「宮崎で出版社を立ち上げたい! 燦燦舎を見ていて、自分もやりたくなりました! 第一弾は宮崎でもすごろくを出したいんです!!!」

との言葉。熱かったです。すばらしい、と思いました。

田舎で出版社。実際に立ち上げてみたら経営はほんとに大変。燦燦舎は基本的に、自分で企画して自分の金で本を出す。それを売る。という企画出版で収入のほとんどを得ています。リスクはでかく、リターンは少ない稼業(と、やってみたらわかった!)。もうすぐ立ち上げて5年なんですが、我ながら一家5人でよく生きているな、と思います。都会ならともかく、人口も減り書店さんも減る田舎で自分たちみたいな会社は起こらないだろうと思っていました。そんななかでの渡邊さんのお話。

これはもう、応援するしかねえだろっ!!!と心から思えたのです。

でもって昨年、渡邊さんが出来上がったすごろくを持ってきてくれました。お世辞じゃなく、パッケージが輝いて見えたのを覚えています。

 

 

じゃっどん、すごろくは遊ばないと真価はわからねえ。早速プレイ開始じゃ〜〜〜!!!

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パッケージ、めでたいネ! イラストは宮崎で活躍されている榊あずささん!

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宮崎全県をまるっと回る! 宮崎県は縦長だからすごろくにしやすいのう。後ろの台所の生活感は、、、気にしないでください。

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延岡城の千人殺しの石垣。石垣の一部をはずすと崩れ落ちるそう。行きたい。

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都城の一堂ケ丘公園はかかしの里。めをつむって片足立ちで10秒数えます。ふらつく体幹に寄る年波を突き付けられます。

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日南は飫肥城跡に止まったら、サイコロで四半的を狙います!

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いざ、四半的をぴしゃつ(しっかり)狙うヒムカ出版代表渡邊さん!

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見事空振り!!! これ、だいぶ笑いました。

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小林といったら、だよね、陰陽石! 見事な形状に夫婦円満!!!

いや〜〜〜。宮崎すごろく、面白いです!!!

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ぐるっと回った場所についても、おまけ冊子でばっちりわかる。渡邊さんのユーモアあふれる文体と、的をぴしゃっつ外さない簡潔な解説。このおまけ本だけでもかなり楽しめて学べます。ページのレイアウトがまたよくできてて、マジでうらやましい。

 

大逆転カード「ヒムカの切り札」もついてて『ぐるっと一周!鹿児島すごろく』『ぐるっと一周!九州開運すごろく』のスタイルを踏襲してはいますが、中身はやっぱり宮崎すごろくでしか表現しえないものです。

日向のひょっとこ踊り、椎葉村焼畑西米良村の妖精・かりこぼう。

すべてがメジャーな観光地ってわけでもない。だけど気になる場所ばかり。全編に南国宮崎にふりそそぐ太陽の光があふれてる。ヒムカ出版の渡邊さん、ほんとにいいすごろくを作られました。すごいっ!!!

日本の出版物の大半は、東京を中心とした大都市でつくられています。大都市目線の出版物には、この田舎で暮らすなかで必要な知恵だったり情報が載っていないこともあります。気候も地形も歴史も暮らしかたも違うから当然なんですね。もちろんセールスも違います。だからぼくたちは都市の出版社が手掛けない、だけどこの鹿児島に生きる人たちにとっては必要な本をつくっています。

そんな出版社が存在すれば、きっとその地域の暮らしや自然、文化は守られ、次代に受け継がれる。そう思って出版社をやってます。

この厳しいご時世に、無謀にも宮崎という鹿児島ばりの田舎で出版社を立ち上げてしまった特攻野郎! 宮崎のぼっけもん! ヒムカ出版!!!を、みなさま是非是非応援してください!!!

『やっちょっど! 宮崎すごろく』の購入は、宮崎の本屋さんか、こちらヒムカ出版ホームページで! 定価1500円+税+送料150円です!

himuka-publishing.com

実物を見たい方は2月10日にフローランテ宮崎で開催される「宮崎オーガニックフェスティバル」で! 「ひむか村の宝箱」さんのブースで販売されるそうです!

www.facebook.com

 

燦燦舎ももちろん全面応援! 販売してます!!!

こちらの注文画面の「質問やご要望、メッセージなど」の欄に「宮崎すごろく ◯冊」と記入してご注文ください。フォームには送料無料と書かれていますが、ヒムカ出版と同じく定価1500円+税+送料150円です!

san-san-sha.com

 

 

 

最後に、すごろくの制作を許可くださいました『ぐるっと一周!鹿児島すごろく』著者の植村紀子さんに感謝を申し上げます。

 

 

 

宮崎にヒムカ出版! 鹿児島に燦燦舎!

南九州から日本を照らすぜ〜〜〜っ!!!

チェスト〜〜! やっちょっど〜〜〜!!!