燦燦舎のブログ

燦燦舎(さんさんしゃ)は鹿児島のあたらしい出版社です。

本屋さんが閉まること

出版社をしていて哀しいことのトップに入るのは、書店さんの閉店のお知らせの電話を受けることです。昨日は明屋書店隼人店さんが1月末で閉店されるということで、在庫の引き取りに行ってきました。

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明屋書店隼人店さんは1995年の開業。23年間この場所でがんばって来られたということです。鹿児島神宮の近く、スーパーのクッキーの隣りだというと分かる方も多いのではないでしょうか。

引き取りに行って、店長さんとひとしきり話をしました。わたしも前職の南方新社時代を合わせると、12年間もお世話になってきたお店です。明屋書店さんは愛媛の書店でして、隼人店さんはチェーン店になるのですが、鹿児島の本を応援してくれるお店でした。硬い歴史本も売ってくれて、地元の方が出された本も並び、隼人・日当山の方々の本への意欲を感じていました。店内もほどよい広さで、文芸などの棚も面白く、子どもたちもうろうろしていて、「近くにあったら毎日通うなあ」というお店。近所の人がうらやましかったです。南方新社の本も燦燦舎の本も一生懸命売ってくださって、行くたびに元気が出ました。

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「本当に」の“本”を本で描いているところに本愛!を感じます!!!

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閉店のお知らせの明屋書店隼人店通信号外。ずっと保管しときます

 

さらに昨日は霧島の「まほろばの里」も閉店するということで本を引き取りに。まほろばの里さんは去年から本を置かせていただいたんですが、南方新社時代にもお世話になっていました。さみしくなります。

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お世話になったせめてもの御礼にと、明屋さんとまほろばの里さんで手帳や新書、子どもの土産にジブリグッズを購入。ずっと落ち込んでいるわけにもいかないので新規先の営業とお取引先へのあいさつに行ってきた次第です。

 

前職南方新社時代から、果たして何店舗の閉店・引き取りに立ち合ってきたでしょうか。30店以上あるかもしれません。

確かにAmazonに代表されるネットショップは便利です。しかし、ネットは使いこなせる人と使えない人の格差が大きい。じいちゃんばあちゃんから子どもまで開かれた、明屋さんのような地域の本屋さんが地元の文化を支えているのは事実です。確かに、品揃えや注文してもなかなか届かないなど、取次による配本・流通の問題もありますが(もちろん取次があっていいことも確実にある)本屋がなくなったら、より一層本を読む人と読まない人の格差は広がります。

だいたい、本屋がなくなった街なんて楽しくもなんともない。

子どもたち、若者の活字離れを危惧するみなさん、 街の本屋さんに行ってください。そして本を買ってください。

この原稿を書いているいまも切なさでいっぱいですが、明屋書店隼人店さん、まほろばの里さん、本当にありがとうございました! どちらとも1月31日まで開いています。みなさまどうぞ行ってくださいね。

燦燦舎は、これからも街の本屋さんが元気になるような本をつくります!!!