『西郷どん! まるごと絵本』巨大紙芝居をつくったよ!!!
「明治維新のイベントで『西郷どん!まるごと絵本』の巨大紙芝居をしてよ!」と頼まれたのが1月某日。
「よっしゃ!」と引き受けたはいいものの、予算はゼロです!とのこと。
でかい印刷物は、高いんです。
A0サイズ(841ミリ×1189ミリ)で印刷するとして、チラシの印刷でよくお世話になる印刷通販のプリントネットで1枚だいたい4300円くらい。
絵本を紙芝居にするので、10場面つくったとしたら余裕で4万超え。
これは我々のような零細出版社にはけっこう、いやかなり、きつい。
うーん、うーん、と試行錯誤したのち、
1、絵本の原画データ(B4)をA0に拡大する。2、拡大したデータを8分割→A3(297ミリ×420ミリ)にする。
3、それをプリントアウトする。(プリントアウトはこれまたよくお世話になってるキンコーズ鹿児島店で敢行。紙はトップコート135という厚めの光沢のある紙。もともとのデータが大きめなので、きれいに印刷できました)
4、地道につなぎ合わせる
という爪に火を灯すような作業をすることに決定。
汗と泪で出来上がった巨大紙芝居がこちらです!!!!
モデルは息子(小1)! 手にもっているのはインパクトドライバーにつき銃刀法違反には該当せず。紙を貼り合わせたツギハギが気になるあなたは、心が荒んでいるかもしれません。神社に行きましょう
こんな感じで作業しました!
分割したA3用紙を貼ります。まずタテに2枚ずつ貼りあわせてからのほうが作業がしやすい模様。
台紙にスプレー糊で貼っていきます。つなぎ目がちょびっと重なるように印刷データをつくるのがコツ
印刷代は
1場面につき、A3が1枚約140円×8枚=1120円
8場面で 1120円×8=8960円!!!!
よっしゃ! 普通に印刷するより遥かに安い!!
ついでに印刷した紙をはっつける台紙はコンパネ大の厚さ3ミリのダンボール(ハンズマンで購入。)をA0サイズにカット。
1枚約180円×8=1440円。
さあ浪速の商人みたいになってきましたが、
大きな紙芝居は、紙のままだけじゃ非常に上演しづらい
ということに気付いた我々。
紙が大きいとそのぶん重たい、紙も曲がりやすくて抜いたり刺したりしづらいんですね。紙芝居屋さんが持ってる、アレが必要なんですね、アレ。箱みたいなやつ。
アレって紙芝居感を増すためだけに存在してるかと思ってましたけど、違いました。
これも業者に頼んだらとんでもない額になるにちげえねえ、と自作を決意。
言っとくけどDIYとか全然うまくありません。
が、ホームセンターで1×フォーとかのカットされた木材(これまたハンズマンで購入。ハンズマン最高!!!)を使えば、意外となんとかなりました。
いやあ、板から全部切ってたら無理だったね!
助手は息子。うしろの襖の破れが気になって仕方がないあなたは病んでいるかもしれません。休息を取りましょう
ということでこんな感じです。設計をミスって用紙の左右が若干見えづらくなってしまいましたが、大した問題ではありません。ちなみに寸法はだいたいタテ95センチ、幅120センチ、奥行き18センチ。はっきり言って置き場所に困ります。後ろの襖の破れは、、、、、気のせいです
木材代は約5000円。大工さんに頼んだらウン万円でしょうか。
つーことで
印刷代 8960円
台紙代 1440円
木材代 5000円
以上でだいたい15000円で、大型紙芝居の出来上がりでした〜。
世の中はお金を使わないと何もできん、と思ってしまいがちですが、まあそうでもありません。求められる品質とのバランスを考えつつ、極力コストは抑えたいものです。そして何より、自らの手でつくることは面白いのです。
世の中に大型紙芝居をつくりたいと思ってるかたがどれだけいるかわかりませんが、参考になればとブログにしました。
さてさて、この紙芝居がいったいどこで披露されるかといいますと!
2月16日(金)から22日(木)まで、中央駅アミュ広場で「みんなで巨大西郷どんをつくろう!」というイベントが開催されます。
14メートルの大西郷をアミュに建立するというとんでもない祭りです。
県民全員参加!!!!
その一環として、
『西郷どん!まるごと』大型紙芝居は、
2月18日(日)の
11時30分〜と13時30分の2回上演!!!!
燦燦舎の代表、わたくし鮫島亮二と絵本の著者さめしまことえが夫婦上演!
自作自演です!!!!
どうぞ来てくいやんせ〜〜!!!